借金150万円は任意整理のボーダーライン!検討するべき理由

嘘か真か、某ア◯ィーレの人が言っていたという任意整理のボーダラインは借金150万円説。※借金が150万円を越えると任意整理をした方が良い場合が多いという説

私も借金額が150万円に近づき、その意味が少しだけ分かるようになってきました。

ただし、任意整理をすると利息を払わなくてよくなる可能性はありますが、デメリットやリスクも0ではありません。

今後の人生も考えたうえで、一番いい自分の借金返済方法を客観的に見るためにも、今の私の状況で任意整理をした時としなかった時の比べるべきポイントを整理していきます。


無吉無吉

収入や家族構成などにもよるけど、借金が150万円前後で悩んでいる人の参考になれば嬉しいです

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任意整理とは?

弁護士や司法書士に依頼し、債権者(私の場合は三井住友銀行)に支払いの減額利息カットを交渉してもらい、3年〜5年位で分割での返済をしていく手続きのこと。

任意整理について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください>>多重債務者が任意整理するべきか考えてみた。メリットとデメリットとバレるかどうか

任意整理した場合とおまとめローンで返済を続けた場合の比較

私の場合、三井住友銀行カードローンで借金をまとめていますので、今のままでは三井住友銀行を相手に任意整理することになります。

ただ正直、三井住友銀行から一生取引の制限をかけられる可能性があるのは、想像すらできないリスクが潜んでいる可能性があります。

そのため、もしも任意整理をする場合は他の金融業者に借り換えて、半年間は通常の支払いを続けてからとなります。

すごーく汚い考え方ではありますが、正直なところ相手を選ぶというのはすごく重要なポイントと考えます。

詳しくはこちらの記事で考察しているのでご覧下さい→あえて借入先を代えてから任意整理をするとどうなるだろうか?

利息と期間の比較

今の私の借金総額は約140万円で、金利は10%です。

返済計画
月の支払い4万円
支払い期間42ヶ月(3年6ヶ月)
総支払い額約166万円(内利息は約26万円)

これで返済を計画しています。返済計画を詳しく見たい方はこちら>>借金返済がキツくなったから返済計画を見直す


この状況で任意整理をした場合、債権者(借りている相手)が応じてくれさえすれば、利息の26万円は払わなくてよくなり、140万円の借金を3年〜5年かけて返済することになります。

私の場合、任意整理をすると月に約3.9万円を36ヶ月(3年)に分けて支払いする形でしょうか。

利息と期間の比較任意整理をした場合、利息は-26万円、期間は6ヶ月短縮

借金額による利息と期間の目安

先ほどの利息が26万円というのは、借金額が140万円で月に4万円の支払いを続けた場合です。

借金が増えるごとの利息の目安も記載しておきます。※支払いは全て月4万円、金利は10%

借金額返済期間総支払い額(内利息)
150万円46ヶ月181万円(31万円)
160万円49ヶ月195万円(35万円)
200万円65ヶ月260万円(60万円)

注目して欲しいのは利息の部分です。

借金の額が150万円から200万円になった場合、利息の支払額は29万円も上がります。

借金が10万円増えるごとに、利息まで含めるとここまでの差ができます。

そのため、借金額が大きければ大きいほど任意整理した場合の返済の負担は軽くなります。

手数料

弁護士や司法書士に依頼をするので手数料が発生します。着手金や成功報酬と分かれていたり、過払い金の有無で変わってくる事務所もありますが、相場は債権者1社につき3万~5万といわれています。

私の場合は任意整理をするとしたら、おそらく最低でも借金を2社に分けなければ借り換えできそうもないので、6万円以上はかかります。

もしも過払い金があればその分も手数料と差し引いて計算にいれられますが、私は過払い金は期限切れでした。>>過払い金の請求をしようと思ったけど時効だった

手数料手数料は6万円と仮定

借り換えた半年分の利息の差額

任意整理をする相手を選ぶという今の考えでは、借り換えてから半年後(半年以内に手続きをするのは、契約上難しいため)、に任意整理の依頼を開始するので、そこからさらに半年間の利息の差額を計算する必要があります。※借り換え分は利息18%と仮定

  • 今の金利10%のままだった場合の半年の利息 約6.9万円
  • 半年間だけ金利18%に借り換えた半年の利息 約12.4万円
  • 差額 5.5万円

利息の差額利息の差額は5.5万円

無吉無吉

この項目はほとんどの人は考えなくていいだろうね

任意整理をしたときに支払わなくてよくなる金額

26万円(利息額)-6万円(手数料)-5.5万円(借り換えの利息)=14.5万円(任意整理をした場合に減る返済額)

先程の金額を計算すると、任意整理をしなかった場合に支払う利息の『26万円』から任意整理をした場合の手数料の『6万円』と、借り換えている期間の利息の『5.5万円』を引いた『14.5万円』が任意整理をした場合に支払わなくてよくなる金額となります。

この支払わなくてよくなる14.5万円を、任意整理したときのデメリット比較し、さらにはメリットも含めてどうするべきかを考えます。

金額との比較ポイント

デメリット

以下、任意整理をした場合のデメリットになりますので、支払わなくてよくなる額と比べた時にどちらをとるかを考えていきます。

  • 5年間、信用情報(ブラックリスト)に任意整理をしたという情報が記録され、そのあいだはクレジットカードも作れないし、ローンも組めない。スマホの分割払い等も怪しい
  • 任意整理をした債権者(業者)とはローンやクレジットカード等の信用取引ができなくなる可能性が高い。※銀行相手で任意整理をしても、口座は作れる
  • 債権者が任意整理に『絶対に応じる』という保証はない。
  • 少なからず時間や手間がかかる。

下記は人にもよりますが、言い方を変えればメリットともとれることです。

  • ブラックリストに記録されることにより、あらたな借入が難しくなり借金が増えにくい

メリット

続いてメリットです。

  • 利息を支払わなくてよくなる可能性が高い
  • 月の返済額を支払い可能な範囲で交渉してもらえる
  • 弁護士や行政書士に依頼した瞬間に法的に督促を止められる
  • 隠れて借金を返済するのと、バレるリスクはそこまで変わらない

これらのデメリットとどれくらい支払額が下がるか含めたメリットを含めて考えた時に、どう感じましたか?

環境は人それぞれなので、『やった方がいい!』と思った人も、『メリットが低い!』と思った人もいるでしょう。

どちらにしろ素直に感じた気持ち、それがあなたの答えです。

メリットがあると感じた人は、まずは実際にどれくらい借金が減る可能性があるのか、シュミレータを使って無料診断から初めてみてはいかがでしょうか?

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まとめ

  • 今のまま返済を続けたときにかかる利息を計算する
  • 手数料等の任意整理をしたときのコストを計算する
  • その差額と任意整理をした時のデメリットを比べる

簡単に比較するポイントをまとめるとこんなところです。

それぞれの借金や支払いっている環境によって違いますので、比べてその結果をどうとらえてどうするかは自分次第です。

ただ、一つだけ注意しなければいけないことがあります。

任意整理をしないを選んだ場合、きちんと返済計画通りに借金を減らす必要があります。

予定通りに借金が減らなかったり、あろうことか私のように借金額が増えてしまっては、この比較は全く意味のないものとなります。

自己管理が苦手、もしくは出来ないようであれば、新たに借入することを難しくするためにも任意整理をする、というのも借金をうまく返済する方法になるかもしれません。

この結果から考える

任意整理をして14.5万円を減ることと、任意整理をしたことによるデメリットを比べた場合、私はしない方を選びます。

現状でも支払いが可能であるということ(月の支払いができなくて支払い額を下げたい訳ではない)と、手間や時間と今後のことを考えるとちょっとデメリットの方が強いかなと思ったからです。

しかし、ギリギリでした。先ほどの借金額が150万円だった場合の利息と返済期間で考えると、任意整理をしてしまった方が良いようにも思います。

任意整理のボーダーラインは150万円説は、あながち間違ってはいないかもしれません。


以上の結果から私は一旦、任意整理は借金返済において選択肢から外しますが、今後、次の条件に当てはまった時には、任意整理をしてしまった方がいいように思います。

  • 一年後に借金が増えている
  • 借金が150万円をこえる

借金が減らない、もしくは増える以上はデメリットどうこうの前にまともに返済ができないということなので、その時は任意整理をするしか選択肢はないかなと思います。

あとは考えたくありませんが、お小遣いがさらに減って支払いが出来なくなったときも任意整理をして月の返済額を下げるくらいしか、家族に隠れて返済する方法は思いつきません。

債務整理をした人たちと出会って

最近は私も債務者特集のような雑誌の取材等に声をかけていただけることもあり、債務者の人たちとお話する機会が増えました。

私のように隠れて借金を返している人も債務整理をした人もいましたが、共通点として債務整理をした人の方が不安が少ない傾向にありました。

というのも、私のように隠れて借金を返している人の多くは、一度は経験しているであろうもしも支払えなかったときの取り立て(電話や手紙)の不安がずっとつきまといます。

これは借金を完済するまで付き合っていかなければなりません。

しかし債務整理を行えば、新しい借り入れもできませんし収入から支払いできる額を設定しているので、返済するしか選択肢がありません。

少なくとも私が出会った債務整理をした人達は、返済するしか選択肢がないので、良い意味で追い込まれたと言っていました。

とはいえ、ローンが数年は組めない等のデメリットはあるので、やはり一度きちんと専門家に相談してから決めましょう。

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