どうやって借金を返していこう
いざ借金と向き合って返済をして多重債務から脱出しようと思った時に、あなたには2つの選択肢があります。
- 借金をまとめて金利を安くして返済していく方法
- 債務整理をする方法
ここではそれぞれのメリットデメリットと、どちらの方法を選ぶかの判断基準を書いていきます。
どうやって借金を返済していこうか悩んでいるあなたの少しでも参考になれば幸いです。
目次
おまとめローンで借金を返済する特徴
完済を目指す場合、まず多数に散らばっている借金を一つにまとめる必要があります。
これには理由があり、
- 金利を下げる
- 支払い忘れなどをなくし管理をしやすくする
ことが目的です。
一つの借入先からの借入額が上がると、金利は下がりやすいです。
限度額100万円以内は金利15%、限度額300万円以内は金利10%のように、限度額が高ければ金利は低くなる傾向にあるよ
そのため散らばった借金を一つにまとめて、金利を下げて少しでも支払い額を減らしていくことで完済に近づきます。
それに支払いが散らばっていると、その都度お金を用意するのって大変だし辛くなりませんか?
不思議なことに1回の支払額は上がっても支払い回数が少ない方が余裕ができますし、管理しやすく支払い忘れなども無くなります。
返済日にはポイントがあり、給料日直後などに口座引き落としで設定し強制的に支払う状況を作ると良いです。
もしも給料日直後に返済ができないのであれば、借金をまとめても完済することは難しいです。
そんな状況であれば、薄々は感づいているかもしれませんが債務整理しか方法がない場合が多いので、きちんと自分の状況と向き合ってみましょう。
債務整理で借金を返済する特徴
債務整理には種類があるので、どれを選ぶのかによって違いがあります。
- 任意整理:弁護士が債権者(借入先)に借金の減額や利息のカットを直接交渉する。実際は利息をカットし、元金だけを3~5年の期間で返済することになるケースが多い。
- 個人再生:弁護士が法廷を通して行う手続き。借金を大幅に減らせる可能性を持つ。自宅や車を残したい人向け。デメリット部分が自己破産とそこまでの差がないため、自宅や車を残したい人はこちら、それ以外は自己破産を選ぶケースが多い。奨学金など保証人のある借金は保証人に支払い義務がうつる。
- 自己破産:弁護士が法廷を通して行う手続き。全ての借金をなくせる可能性をもつ。本来はギャンブルなどでの借金では適応されないが、借金の理由がなんであれ「生活苦」という分類になり免責(自己破産が認められること)がおりているのが実情。奨学金など保証人のある借金は保証人に支払い義務がうつる。
共通事項として、弁護士に債務整理を依頼した時点で債権者(借入先)からの取り立てや連絡は一切止まります。
債務整理の中からどの方法を選ぶかは借金額と何を優先するのかによりますが、
- 誰にもバレたくないのであれば任意整理
- 自宅や車を残したいのであれば個人再生
- 借金を全て無くしたいなら自己破産
というのが個人的な考え方です。
引っ越しをする時に家賃保証会社などが入る場合、信用情報を確認するので入居できない可能性があります。
ただし、家賃保証会社を立ててなければ、入居するときに信用情報は確認しないので物件によります。
債務整理を行うか返済していくかの判断基準
借金の金額で判断する
家庭環境など、個人の環境に左右されるので一つの目安ですが、150万円が債務整理を視野に入れる目安と言われています。
>>借金150万円は任意整理のボーダーライン!検討するべき理由
借金が150万円にもなると、年利が低めの10%であっても1ヶ月(30日)の利息は12,329円になります。
例えば月に3万円支払ったとしても、借金(元金)は17,671円しか減りません。
150万円の借金を毎月3万円ずつ返済すると完済に必要な期間は65ヶ月、つまり5年と5ヶ月かかります。
債務整理をしたことでかかる制限は5年~7年なので、借金額と返済期間は債務整理をするか返済するかの目安になります。
5年以内に返し切れるかどうか
5年以内に返せるかどうかというのも一つの基準になります。
というのも、債務整理を行なった場合、個人情報に最低でも5年~10年間は「債務整理をした」ことが記録されるので、あらたな借入やクレジットカードの発行、ローンの申し込みができなくなります。
この部分がデメリットとしてありますが、前述した新たなクレカの発行やローンを組むことがが出来なくても良いのであれば債務整理をした方が借金生活から抜け出すのは早いです。
手元に現金を残せるのは債務整理
債務整理をおこなえば最低でも利息分は支払わなくなる可能性が高く、支払い額も調整できるのでお金に余裕ができます。
借金をまとめた場合、いくら利息が減ったといっても債務整理をしようか検討する借金額の場合は月に数万円の利息は発生するので、その分を支払っていく必要があります。
また、返済している途中で冠婚葬祭など急な出費が必要なこともあるでしょう。
そういった場合、さらに借りるor返済額が少なくなる可能性が高いので、急な出費にプラスして、支払えなかった分、さらに借りた分の利息も乗っかってくる可能性があります。
自分の状況を考えて決めよう
債務整理のデメリットがきになる場合、自力で返済しきれるのであれば、借金をまとめて自分で返済しても良いでしょう。
ただ、長い年月かかりそうだった場合、借金が膨らんで結局は債務整理をするパターンというのも数多くあるので、先ほど説明した判断基準を参考にして考えてみてくださいね。
債務整理をするとどれくらい借金が減らせるかシミュレーションをしてみて比べてみるのも良いですよ。