破産者マップというサイトがSNSを中心にいきなり拡散されました。

自己破産をして官報(国が発行している新聞のようなもの)に載っていると思われる人物をマップ上に表示しています。

このサイトについて、現時点で分かっていることをまとめていきます。

破産者マップで公開される情報

  • 債務者の氏名
  • 住所
  • 官報公示日
  • 裁判所
  • 事件番号

Googleマップ上にポイントが表示されているので、それをクリックすると上記の個人情報が表示されます。

破産マップキャプチャ

裁判日や事件番号が載っていることから、官報を元に記載していると思われる情報です。

破産者マップに載っている人は破産者なのか

官報を元に作られていそうなので、債務整理の中でも「自己破産」「個人再生」を行なっている人の可能性が高いです。

そのため、載っている=自己破産と決めつけると微妙に違う可能性があります。

まず運営者情報も載っていませんし、本当に官報に掲載されている情報なのかも確定しているわけではありません。

不確かな情報にあまり踊らされないようにしてください。

もしもこのサイトの情報を使って何かをしたいのであれば、きちんと官報を見て事実確認をしてからにすることを推奨します。

身をもって知っていますが借金問題は非常にデリケートな問題なので、良かれと思って行なったことでも裏目に出てしまう可能性があります。

善意からくることでも取り返しのつかないことになる可能性があるので、取り扱い方にはくれぐれも注意してください。

このマップに載っている人からあなたが直接の被害を受けていないのであれば、もし知り合いの名前を見つけても暖かい目で見守っていただけることを願います。

この情報がもし事実であっても、その人は借金苦が終わって新しい人生を送っている途中だと思いますので。

破産者マップの目的

破産者マップの運営者がサイトを作った目的を邪推してみました。※個人的な意見です。

  • 漫○村のようにいずれは有料サービスや広告収入を得たい
  • 破産者に恨み、もしくは崇高な目的がある

お金儲けをしたいという理由でサイトを作ったというのは、個人的に一番しっくりきます。

もしこの場合は書くことは何もありません。

ただ、もう一つの理由の場合は少し考える部分があります。

先ほどは破産者を擁護するようなことを書いていますが、破産された当事者としては許せないことも当然あるでしょうし、言葉は悪いですが悪質ともとれる理由で自己破産を申請して免責がおりることがあるというのも事実です。(免責がおりる=裁判所が許可する。自己破産は裁判所が認めないとできません)

  • 「借りたものは返す」

子供にも口を酸っぱくして教えるらい当たり前のことです。

それを守れない人を見て、許せないと思う人がいてもなんら不思議ではありません。

ましてやもしも金銭面で被害を受けた当事者だったらなおさらです。

このどちらかの理由で破産者マップを作ったのではないかと予想しています。

あとがき

3年A組を見たばかりだったので影響されている部分があるかもしれません。

しかし、真偽が分からないものに振り回されず、もしもこの情報をどうしても使いたいのであればまずは官報をみて事実を確認してしてくださいね!!

追記:twitterアカウントで告知された削除申請フォームについて

朝方の7時頃、twitter上に「破産者マップ」を名乗るアカウントが登場しました。※サイト内にtwitterが紐づいていたので確かな模様

もともとサイトにも削除申請フォームがついていましたが、繋がりにくいうえ問い合わせ数とフォーマットの問題で運営側でも捌けないとのことで新たに作ったようです。

Googel Fromを利用しての削除申請フォームでしたが、内容はちょっと理解しがたいものでした。

  • 名前
  • 住所
  • 電話番号
  • 自己破産をした理由(200文字以上)
  • 弁護士に受けた説明(200文字以上)

など項目がさらに多数あり、そのうえ身分証明書の提出を求めた上で審査をするとのこと。

審査に通れば「見えなくする」とのことですが、審査に通るかは分からないようです。

身分証、個人情報の流出につながりかねないので、警戒している人が多いです。

そもそも、この情報を集めるのが目的ではないか?との推測している人もいて納得しました。

焦っているところで判断が難しいですが、個人的には申請を出すのはちょっと待とうかと思っているところです。

追記:破産者マップに載った場合の対策、できること

現時点で具体的な解決方法は判明していませんが、SNSから自分の写真や住まいの地域は見えないようにしておいた方が良いかもしれません。

近所の人が興味本位で破産者マップを見て名前でGoogleなどで検索をかけたときに、SNSで名前と住んでいるところと自分の写真が表示されると見た目と名前が一致してしまう可能性がありますので。

ただし、プロフィールなどの変更の通知がいってしまったことで反対に知り合いに怪しまれる可能性はあるので、そのあたりは各自判断して行なってください。

破産から時間が経ってビクビクしながら暮らすことも減り、通常の日々を送っているころに突然こんなことが起こってとてつもない恐怖を感じている人もいるかと思います。

しかし現状でできることは

  • 警察に相談する
  • 弁護士に相談する
  • サーバーのさくらインターネット社にサイトの停止を依頼する
  •     

  • Googleにサイトの停止を依頼する

くらいしかありません。

やれることは連絡や相談と少なく、サーバーは土日休みと即効性があるかもわかりません。

しかし、まだこれからどうなるかも分からない状況なので、どうか思いつめすぎないことを願います。

破産者マップに載ったあとの生き方について記事を書きました>>破産者マップに載った人はこれからどう生きるか【対策、方針や言い訳】

追記:破産者マップへ向けた集団訴訟の募集が行われています。

興味のある方はこちらをご覧ください>>破産者マップに関する集団訴訟