こんにちは、寝ても覚めても多重債務者の無吉です。
『ギャンブルさえしていなければこんなことには…』
今回は多重債務者の『借金をしてしまった理由』の上位に入るであろう、ギャンブルで勝てない理由について解説していきます。
ギャンブルでお金を増やして返却をしようとしても負けることの方が多いですし、もしも勝ってその月の支払いが出来たとしても、その場しのぎなだけで根本的な解決には全くもってなりません。
それは分かってはいても、債務者の中にはギャンブルをやめたくてもやめれない人も多いのではないでしょうか?
さらにギャンブルで借金までしてしまっている人の多くは、たまに勝ったとしても結局は負けるまで続けてしまうので同じことを繰り返すのではないでしょうか…
そんな負の連鎖を断ち切るためには、まず勝てない理由を理解するが大事だと私は考えています。
支払いを円滑に進めるためにも勝てない理由を理解して、勝てないギャンブルとはさよならをして頂ければ嬉しいです。
勝てない理由は還元率
皆様はご存知でしょうか?還元率という言葉を。
プレイヤーへの還元率が100%以下の場合は、絶対に胴元に利益が発生します。
日本国内のギャンブルで、プレイヤーへの還元率が100%を越えるものは存在しません。
これをきちんと理解すれば、勝てない理由への理解がより一層深まるかと思います。
ギャンブルにおける還元率と胴元の利益
- 還元率:胴元(パチンコだったらお店、競馬であればJRA等)の利益を引いて客に還元する率。
- 胴元の利益:100%から還元率を引いた胴元の取り分。
まず日本国内のどんなギャンブルであっても、胴元は絶対に私たちの使ったお金の中から利益を得ます。
相手も商売なのでそれは当然ですね。
そしてその中の残ったお金を私たちへの支払いとして使います。
つまり私たちの遊技代等だけで、お店の経費や維持にかかるお金から勝った人への支払い等の全てのお金を稼いでいます。
それでもそのギャンブルが無くならないという事は、私たちが使っている金額よりも、支払っているお金の方が少ないからということになります。
還元率は各ギャンブルによって違いますが仮に還元率を80パーセントとして、私たちが合計で100万円を使ったとすると、そのうちの20万円は胴元の利益であり、残りの80万円を私たちプレイヤーで取り合います。
イメージとしてはこんな感じです。
さらにもっと極端にいえば、還元率が80%のギャンブルであれば10万円払って8万円返して貰うというのがギャンブルです。
もちろん勝ったり負けたりを繰り返すので増減はありますが、回数を重ねれば重ねるほど、お金を使えば使うほどに還元率の数字に近づき負債は増えていきます。
自分が使うお金が増えれば胴元の回収している分が以上、胴元へいきわたるお金も増えますので。
以下の図をご覧ください。負債が増えていくことを表したイメージ図です。
パチンコで50万円を25回に分けて使ったとします。
勝ったり負けたりを繰り返すので増減はありますが、徐々に累計での負け額は増えていきます。青い線のように使った額(投資した額)が一定だとしたら、赤い線のように勝ったり負けたりを繰り返しながら必ずマイナスの方向に進んでいきます。
胴元の取り分は絶対に回収されますので。
次に黒い丸の部分に注目してください。
この部分だけ見ると14万円くらい勝っています。
このようにたまに大勝ちしたりする事ももちろんあります。
こんな大勝ちした時の記憶を思い出して、それを期待してギャンブルを続けている人も多いのではないでしょうか?
ただ残念ながらそれも、胴元に利益がある以上は回数を重ねるにつれて総額での負債は増えていきます。
パチンコであれば20万円使う前に20万円勝てればプラスの領域になりますが、20万円以上使ってから20万円勝っても、プラスの領域には届きませんし、当然勝ち続ける事も不可能なので、グラフのようにいずれはマイナスになります。
負けを取り返そうと必死になっても使う額が増えれば負債も増えていくので、絶対に取り戻せません。※繰り返しますが、胴元に取り分が発生するためです。
ギャンブルは勝つか負けるかの二分の一ではなく、そもそもギャンブルにお金をかけた時点で負けてます。
還元率が80%のギャンブルであれば、10万円を使った時には負け額は2万円ですが、100万円を使った時には20万円の負け額になるということです。
長々と書いてしまいましたが、勝てない理由はご理解いただけましたでしょうか?そして還元率はギャンブルにより違います。次は各ギャンブルの還元率について説明していきます。
パチンコ、競馬、宝くじの還元率
今回はこの3項目を解説します。理解すればするほどに勝てないという事が分かってくるかと思います。
パチンコ
- 胴元の回収率 約15%〜20%
- 還元率 約80%〜85%
お店により大分差がありますが、だいたいこんな所かと思います。
優良店と呼ばれるところは、回収率が低く還元率が高いお店です。
パチンコであれば釘が甘く良く回る等になります。が、優良店であろうと胴元に儲けがある以上は勝てません。
負債の増えるスピードが早いか遅いかだけの違いです。
競馬
- 胴元の回収率約15%~20%
- 還元率75%~80%
競馬も還元率はこんな感じですが、本来は勝ち分に所得税と住民税がかかりますので、それも含めて計算すると58.5%の還元率になります。
総額で負けていても勝った分には税金がかかりますので、全くもって勝てませんね。
100円から買えて、時には数百万馬券が出るのが魅力かもしれませんが、18頭のレースで3連単4896通りの中からの一つを当てることなどほぼ不可能です。
そもそも数百万馬券なんて、年間で4700レース近くある中の10本以下程度しか出ませんので、まず買えません。
買っていたとしたらほとんどの場合はそれ以上にお金を使っているのではないでしょうか。
宝くじ
- 胴元の回収率50.4%
- 還元率49.6%
ここまでくればお分りいただけるのではないでしょうか?還元率を見ると絶望的な数字です。
購入してしまう人が多いのは、一口300円で数億円が手に入る可能性があるからでしょうか…
1000万分の1
ジャンボ宝くじ等の当選確率です。
1000万分の1ってなんでしょうね??想像もつきませんが、ブルガリアの国民(人口750万人)とスロベニアの国民(人口200万人)が1人一枚ずつかっても当たらないかもしれない数字です。
2カ国合わせても足りません。
買わなきゃ当たらないといいますが、基本的に買っても当たりません。
宝くじを1000万枚買ってようやく当たるかどうかです。
30億使えば一等含め他の賞も総ナメ出来るかもしれませんが、それでも圧倒的な負けです。
これを国がやっているのだから引きます。
購入している方は税金を多く払っているようなものです。
最後に
ギャンブルは還元率が低いゆえに勝てないというのはご理解いただけたでしょうか?
にも関わらず、きやつらはあの手この手を使い、いいところばかりを前面に出し、射幸心を煽りあの手この手でお金を使わせようとします。
私は主にソシャゲで多重債務者になりましたが、本質は同じなのだと思います。
ギャンブルにしてもソシャゲにしても相手も商売なので、それは当然なのかもしれませんが、結局やるかやらないかを決めるのは自分自身です。
私もいい面ばかりに捕われるのではなく、悪い面もきちんと考えられるようになりたいと思います。
この記事でそうそう勝てるものではないという事をご理解いただき、ギャンブルで債務者になってしまった方が、これ以上ギャンブルで少しでも債務を増やさないようになっていただけたら幸いです。
今までギャンブルで負債に負債を重ねて来た方も、借金の返済計画をきちんとたてて行動してくれることを願います。