零細企業に勤めている無吉といいます。
もう10年以上前になりますが、私が以前勤めていた中小企業がJASDAQに上場したことがありましたので、その時に起こった事を客観的に書いていきたいと思います。
果たして入社数ヶ月の社員にメリットはあったのでしょうか!
目次
上場とは?
詳しくはわかりません書きませんが、上場することにより証券取引所で株の売買を自由にされるようになります。
メリット
- 知名度があがる
- 信用度があがる
- 資金が集めやすくなる
知名度と信用度があがることにより、なおかつ資金も集めやすくなるといったところでしょうか。
デメリット
- 上場するのに手間とお金がかかる
- 維持するのにお金がかかる
- 株主に色々言われるかもしれない
お金に関しては、デメリット以上にメリットとなる方が勝っている為に上場を目指す企業が多いのでしょう。
自己資金がいっぱいあったり、あまり周りに口を挟まれたくない会社は、上場をしないのかもしれませんね。
勤めていた会社が上場
当時勤めていたのは通信系のベンチャー企業で、入社して半年ほどたった頃にJASDAQに上場をしました。
私が入社した頃から最終的な目標は東証一部上場でしたが、そのための第一歩を達成するということで数日前から社内はお祭り騒ぎでした。
経営陣や社歴が長い人達ほど喜んでいたような記憶があります。
僕はよくわからずにボケ〜っとしていたんだ!
そんな中でも特に持ち株についての話がそこら中で熱く繰り広げられていました。
ちなみにこの会社、持ち株会は強制でした。
買わなくてもいいもんなんですね。恥ずかしながら今、知りました。
初めての就職で何の知識も無かったのでこんなもんなのかと思っていましたが、今思えばタイムカードを退社前に切らされたりとブラック企業でしたね。
今の勤め先はもっとブラックですけどゲフンゲフン
売れない持ち株
ありえない事に強制で購入させられていた持株会でしたが、周りがあまりにも浮かれているので、私もつられて浮かれ始めます。
が、そこで残念な事実が判明します。
『みんな株どれくらい持ってんの??』
誰かが言い始めたので、私も入社当時の記憶を辿ってみました。
回想・・・
経理の人『うちは上場を目指していますが、持株会はどれくらい購入しますか?』
無吉『買わなきゃいけないのであれば、一番安いのでオネシャす!!』
・・・回想終わり
こんな感じのやり取りだったと思いますが、間違いなく一番払うお金を少なくするよう要求していました(確か1万円前後だったような)。
その結果、上場時に0.6株(口?)とかしか持ってなくて売れなかったんですよね。
※未だに株を知らないので、単位とか間違っていたらごめんなさい。
上場時は70万とか80万くらい付いたとか何とか大騒ぎしていましたが、もはや我関せず。
上場してからも終わらないお祭り騒ぎ
それからしばらくして社員旅行をかねた上場記念パーティーがありました。
遠い異国の地で。
月曜日に日本語のジャンプが発売されている国。(アジア圏です)
これがかなりド派でした。
その旅行だけで間違いなく億単位のお金を使っています。※社員数300〜400人くらい。
今だからこそ実感できますが、(私の人生においては)とてもすごいことでした。
そんなにお金をかけられたのは上場のおかげか、単純に会社が儲かっていたからなのかはわかりませんけどね。
上場したことでの平社員のメリットは!?
残念ながらそれで終わりでした。
旅行に行けたことはメリットといえばメリットかもしれませんが、給料が上がった訳でも特別な手当があった訳でもありません。
株を売れた人は儲けたんだろうけどね!!
その後、残念ながらこの会社は紆余曲折を経て、数年後に吸収合併されたようです。
会社が上場したときの平社員のメリットのまとめ
結果論ですが、私が上場で儲けるためには持ち株を最低でも売れる分は買っておく事が必要でした。
無知は罪とまではいかないけど、損ではあるよね!!
私が持株会を最低額にしたのは、自分の知らない事にお金を使うことにとても抵抗があるので、出来れば払いたくないという考えだったためですが、知っていれば買っていたかもしれません。
インサイダーって言葉すら知らなかったので…いや、今思えばむしろ知らなくて良かったのだと思います。
私の勤めていた会社は目標として『年内に上場』を掲げていて、上場の数週間前くらいから噂レベルでザワザワし始め、数日前に発表という流れでした。
持株会は上場するタイミングというのは儲ける事が出来ると思いますので、上場が見えているのであればきちんと売れる分を持っておきたいところではあります。
上場を目標にしているのであれば、自分の勤務先の業績を客観的に見て購入を判断してみるのも良いかもしれませんね。
もしももうすぐ上場しそうな企業にお勤めの方で、持株が足りなくてギリギリ売れなさそうな人はいっそのこと買い足してみるのも手かもしれません。
ここまで読んで頂き誠にありがとうございました。
それでは!